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ROCKの花道最終話
 LAST STORY

韓国でのデビューライブは解散ライブとなり、マウンテンバイクのメンバー4人と向水と加奈は帰国しそれぞれの生活を送っていた。

キース 「もうすぐ俺ら卒業だな」

ジョニー 「どうすんだよ。進路」

キース 「出遅れたな」

ジョニー 「出遅れすぎだって」

キース 「おかんになんて言うんだよ」

ジョニー 「まだ言ってねぇ?」

キース 「言えるわけねぇだろ?あんだけバンドデビューが就職だとか言っちゃってたんだぜ」

ジョニー 「うちもだよ〜。マジやべぇ」

キースとジョニーが学校からの帰り道、そんなおしゃべをしていたら、そこにキースの携帯が鳴った。

キース 「あ、向水だ!」

ジョニー 「なんだ?」

キース 「もしもし」

向水 「は〜い!お久しぶり!ライブが決まったわよ!」

キース 「ライブ?」

向水 「再結成を求める10万人の署名が会社に届いたの」

キース 「まじですか?」

向水 「まあ、『手作りサークル』の人たちがほとんどなんだけどね」

キース 「手作りサークル?」

向水 「ほら、アランがいつも手作りのシャツ着てたでしょ?ヤフオクで買った」

キース 「あ、あれ?」

向水 「あれって世界的な団体だったの。昆虫愛護団体」

キース 「昆虫愛護?」

向水 「とにかくマウンテンバイクが昆虫愛護の精神とうそが嫌いってとこに感銘を受けたらしいのよ」

キース 「はあ・・・」

向水 「で、世界ツアーが決まったの!」

キース 「せ、せ、世界ツアー!!??」

ジョニー 「なんだなんだ?」

向水 「出発は来週よ!1年は帰ってこれないからそのつもりでね!」


そういうわけで、マウンテンバイクは世界へと旅立った。
キースは加奈に「1年後に戻ってくる」と告げ、加奈はアランに「1年間、待っている」告げた。
アランはキースに「いつも一緒にいようね」と手を握り、すべては丸収まったのだ。

もし、みなさんの町で昆虫柄のシャツを着たバンド野郎が歌を歌っていたら、それはマウンテンバイクの4人かもしれない。

いつかどこかで会えることを祈りつつ・・・。

                              完

| ROCKの花道 | 10:28 | comments(0) | - |
ROCKの花道51
 STORY51

今日のデビューライブで解散するという向水の言葉に、4人は衝撃を受けていた。
ライブまでの時間はあと一時間。
迷っている暇はなかった。

キース 「なあみんな、俺らここまで来ただけでも奇跡じゃねぇの?」

ジョニー 「そうだな」

ロン 「向水さんに拾ってもらわなかったら、今頃おれ、フリーターしてたわ」

アラン 「僕もきっとリフォーム職人になって、家族でマジックやってたでしょうね・・・」

キース 「短い間だったけどさ、楽しかったじゃん」

ジョニー 「音楽雑誌の袋とじになったしな!」

ロン 「女子高校生にキャーキャー言われてさ」

アラン 「キースくんとの出会いもありましたし」

キース 「向水の言うとおりやってみようぜ」

ジョニー 「そうだよ!お祭りだったんだしさ」

ロン 「執着するようなもんじゃねぇんだよ」

アラン 「最後に愛が残ればいいじゃないですか!」


4人は気持ちを決め、最初で最後のステージに立った。

会場には一万人のファンが4人の登場を今か今かと待っていた。

その中には加奈の姿もあった。

キース 「え・・・最後の曲の前にみなさんに僕たちの真実をお話ししたいとおもいます」

ファン 「キャー!!!」

キース 「実は僕らはただの高校生バンドです。雑誌に書いてあったことは全部うそです。これ以上皆さんをだますことはできません。僕たちは今日をもって解散します」

騒然とする会場。
そして最後の演奏が始まった。

伝説のバンド「マウンテンバイク」はこうしてデビューライブと解散ライブを終えた。
4人は「これでよかったのだ」とそれぞれが感じていたのだった。
| ROCKの花道 | 09:41 | comments(0) | - |
ROCKの花道50
 STORY50

韓国でのデビューライブはついに今夜だ。
4人はリハーサルを終え、楽屋で打ち合わせをしていた。

向水 「みんな聞いて!韓国のファンも日本のファンも今日のデビューライブであんたたちの真実を知ることができると思っているわ」

キース 「それどーすんですか?」

ジョニー 「真実なんかどこにもないじゃないですか?」

ロン 「うその上塗りするんですか?」

アラン 「僕、もう耐えらえません!」

向水 「全部がうそだったことを言うのよ」

キース 「えーーー!!」

ジョニー 「まじっすか?」

向水 「あんたたちはレコード会社の戦略に不満を感じて、このライブ最後に解散するの!」

キース 「ちょ、待って下さいよ!解散って、デビューライブの日に解散宣言するってことですか?」

向水 「そうよ。解散コンサートは東京ドーム」

ジョニー 「ちょ、意味分かんないんすけど」

アラン 「せっかくデビューしたのに」

ロン 「一体何なんですか?」

向水 「大丈夫よ。その後再結成するから」

キース 「再結成?」

向水 「忘れたの?あんたたちは幻の伝説のバンドなの!普通にバンド活動してどうすんのよ?簡単にはライブが見れない、CDも出さないバンドなの」

ジョニー 「でも・・・」

向水 「ときどき、動画が配信されたり、CDの海賊版が出たりするの」

キース 「それって全部向水さんがやるんですよね?」

向水 「うん」

ジョニー 「おいおい〜、おれらどうなるんだよ?」

向水 「映画化の話もあるわ。伝説のバンドなのよ!もっと自覚して!」

キース 「自覚って・・・」

向水 「等身大なんて捨てるのよ!あんたたちはスターなの!!キレやすい危ういスターなのよ!!」


4人は向水の言葉を信じるのか信じないのか?
ライブまでの時間はあと数時間だった!
| ROCKの花道 | 09:01 | comments(0) | - |
ROCKの花道49
 STORY49

韓国行きの飛行機はマウンテンバイクのメンバー4人と、向水、加奈の6人を乗せ日本を飛び立った。

全員、韓国で何かが変わる気がして期待と不安で胸が高鳴っていた。

そして6人を乗せた飛行機は数時間後に韓国に到着し、6人はついに韓国に足を踏み入れたのだった。
韓国の空港の到着ロビーにはマウンテンバイクのファンとマスコミ関係者でごったがえしていた。


芸能リポーター 「韓国TVですが、今回のコンサートで全ての謎が明らかになるそうですが、今のお気持ちは?」

向水 「ちょ、ちょ、待ってください。こんなにたくさんのファンが来てるなんて!」

芸能レポーター 「アランさん、韓国は初めてですか?韓国のファンに何か一言メッセージをお願いします!」

アラン 「え?あ、あ、そうですね・・・」

芸能レポーター 「今日はカブトムシのシャツではないんですか?」

アラン 「え?あ、あ、あれは洗濯中です」

向水 「すみません。急ぎますので!」


6人はファンとマスコミを振り切ってタクシーに乗った

ファン 「キャー!アラン〜〜!!」


向水 「ふぅ〜。すごい人気ね」

ジョニー 「つか、なんで俺らがこの便で来るのわかったんだよ」

向水 「あ、ネットで情報流した」

キース 「麗子さんが!?」

向水 「あたりまえじゃない!デビューなのよ!地味に入国してどうすんのよ」

ロン 「すげぇ世界だな」

加奈 「あのぉ・・・これからどこに行くんですか?」

向水 「ライブ会場に決まってんでしょ?まさか『冬ソナツアー』にいくつもりだったとか?」

加奈 「いえ、韓国あかすりに行こうかと・・・」

向水 「ちょっと誰か、このお嬢さんなんとかしなさいよ」

キース 「か、か、加奈ちゃん。これからライブのリハーサルなんだよ。もしよかったら、加奈ちゃんも見てよ」

加奈 「えーーーーーー」

アラン 「けっこう楽しいと思いますよ」

加奈 「はいっ♪」

キース 「ケッ」

向水 「さあ、着いたわよ!ここで今夜決戦よ!!」


ついにデビューライブの会場に到着した6人。
彼らの運命やいかに!!!

| ROCKの花道 | 08:43 | comments(0) | - |
ROCKの花道48
 STORY48

いざ韓国へ出発という時に、空港に加奈の姿が・・・
加奈に想いを寄せるキースと、キースに想いを寄せるアランと、アランに想いを寄せる加奈の
恋のトライアングルがグルグル回り始めた。

アラン 「加奈さん、どうしたんですか?」

キース 「どうしたの?」

加奈 「あ、あ、あのぉ・・・。わたしも韓国行きの便に乗ろうと思って・・・」

キース 「え?一緒に来るってこと?」

加奈 「なんだか、同じ便みたい・・・」

キース 「あ、あのさ、加奈ちゃん、俺・・・」

アラン 「ちょっと待った!キースくん、ぼ、ぼ、僕は・・・」

加奈 「アランさん、わ、わ、わたし・・・」

向水 「はいはいはい!わかったわかった!!さあ、早く飛行機に乗るわよ!話は韓国でね」

ジョニー 「おい、どうなってんだ?」

ロン 「さあ・・・。つか、みんな青春してんなぁ・・・」

ジョニー 「女の子紹介してやろうか?さとこの友達」

ロン 「さとこの友達かぁ」

ジョニー 「なんだよ、不満なのか?」

ロン 「べ、別に不満じゃないけど・・・」

ジョニー 「おまえもそろそろ折り合えよ」

ロン 「なんかお前、立派になったな」

ジョニー 「成長したからな」

ロン 「なんかまぶしいよ」

ジョニー 「サンキュ」

向水 「じゃあ、みんなチケット持って!いざ韓国にしゅっぱ〜つ!!」


飛行機はそれぞれの思いを乗せ、デビューライブの地韓国に6人を運んだのであった。
| ROCKの花道 | 08:50 | comments(0) | - |
ROCKの花道47
 STORY47

4人と向水麗子は空港にいた。
これから韓国に行き、デビューライブをするのだ。
初めての海外旅行に4人は胸が高鳴っていた。


ジョニー 「おいおい、飛行機落ちねぇよな?」

キース 「おれもこないだ、アンビリーバボー見て以来むっちゃ怖いんだよ」

ロン 「だいたい空飛ぶとか、おかしいんじゃね?」

アラン 「本当にそうですよね。ライト兄弟ってすごいですよ」

ジョニー 「一応、何があってもいいように・・・さとこにメールしておいたんだ」

キース 「え?さとこに?」

ロン 「なんでさとこ?」

ジョニー 「実はさ・・・付き合ってるんだ」

キース 「うっそ?まじで?いつからだよ!?」

ジョニー 「いつからって・・・あ、ROCKIN OFFが出た時かな」

ロン 「まさか公園暮らしってのを信じたんじゃ・・・」

ジョニー 「さとこがすげぇ心配してくれてさ。あいつ、結構いいとこあんだぜ」

キース 「つか、公園で暮らしてねぇけどな」

ジョニー 「最初はちょっとそのことでぎくしゃくしたけど。まあ、今となってはいい思い出だよ」

ロン 「あんなに嫌がってたのに」

ジョニー 「そーなんだよー。ほんと、恋ってミラクルだね」

アラン 「奇跡を信じていたんですね?」

ジョニー 「え?あ、俺はそうでもないけど」

アラン 「で、で、でも、さとこさんの信じる気持ちがきっと奇跡を起こしたんですよ!
     さとこさんすごいな〜。尊敬するな〜。僕、さとこさんと友達になりたいです!」

ジョニー 「そ、そ、そう?じゃあ、こんど言っとくわ」

キース 「なんか相手がさとこでも妬けるな〜。俺も頑張っちゃおうかな」

ロン 「加奈とはこんなに接点あんのに、一向に振り向かねぇな」

キース 「やっぱ加奈みたいなかわいい子は、奥深いからな」

ジョニー 「んだよ、まるでさとこがブスで奥深くねぇみたいじゃん」

キース 「そんなこと言ってねぇじゃん」

ジョニー 「たんに、加奈に振られただけだろ?現実見ろよ」

ロン 「おいおい、デビューライブまえに心を乱すようなこと言うなよ!こいつナイーブなんだから」


向水 「さあ、そろそろ、行こっか。あ、ちょっとアラン、さっきからあそこで女の子が見てるよ」

アラン 「え?・・・・あっ」

キース 「か、か、加奈ちゃん!」

デビューライブを前に、恋もいよいよクライマックスなのか!?
キースとアランの恋の行方やいかに!


| ROCKの花道 | 10:55 | comments(0) | - |
ROCKの花道46
 STORY46

韓国でのライブが決まったマウンテンバイク。
4人はついにデビューライブができることにわくわくしていた。
加奈に報告しに、加奈のバイト先の歴女喫茶に出向いた。

店員 「よくぞいらした!」

加奈 「あ、アランくん♪」

アラン 「こんにちわ」

加奈 「どうぞどうぞ」

ジョニー 「おれ、コーラ」

キース 「じゃあ、コーラ4つで」

加奈 「がってんしょうちのすけ!」

キース 「加奈ちゃん、デビューライブ決まったんだ」

加奈 「え?本当?いつ?」

キース 「来月なんだけど、韓国なんだよ」

加奈 「韓国?韓国ってあのヨンさまの?」

キース 「ああ、ヨンさまの」

加奈 「チャン・ドン・ゴンの?」

キース 「ああ、チャン・ドン・ゴンの」

加奈 「イ・ビョンホンの?」

キース 「ああ、イ・ビョンホンの」

加奈 「それってすごくない?」

ジョニー 「なんで?」

加奈 「だって、だって、韓国ってなんかかっこよくない?」

ロン 「そうなの?」

加奈 「韓国と歴史上の人物は女の子の憧れの対象よ!」

アラン 「歴史上の人物も取り入れるともっといいってことでしょうか?」

加奈 「そうね。武士ファッションとかいいかも」

キース 「え〜〜〜??コミックバンドじゃん」

ジョニー 「でもさ、今のアランのファッションもすでにコミックバンドっぽいんじゃね?」

ロン 「完全に小学生チックだろ?」

アラン 「これに比べたら武士ファッションのほうがいいかもしれませんね」

キース 「でも、そういうのって続けるの大変だぞ」

ジョニー 「たしかに、ビジュアル系のバンドって続けるの大変そうだよな」

ロン 「ござる・・・とか言わないといけないんだろ?」

アラン 「唐突ですよね」

加奈 「流行りで終わっちゃいそうね」

キース 「まあ、このままでよくね?」

ジョニー 「だな」

ロン 「あんまり考えすぎてもね」

アラン 「そーですよ。ハハハハ」

キース 「だんだんバンドの方向性が決まってきたな!」

ジョニー 「決まったっていうか、消去法だけどね」

加奈 「それにしてもアランくんのかぶとむしのシャツ、かわいいっ!!」

キース 「え・・・まじで?」


もしかしたら売れるかもしれない!
と、このとき4人は感じたのであった。
| ROCKの花道 | 08:49 | comments(0) | - |
ROCKの花道45
 STORY45

いよいよ韓国のテレビの取材が始まった。

「すべてはライブでお話しします」以外の言葉を言ってはいけない取材。
4人は不安でいっぱいだった。


インタビュアー 「今、韓国ではマウンテンバイクの人気が急上昇ですが、どんなお気持ちですか?」

キース 「そうですね・・・すべてはライブでお話します・・・」

インタビュアー 「アランさん、アランさんが記憶喪失だというのが女性ファンの心をつかんでいるのですが、今もまだ記憶は戻らないのでしょうか?」

アラン 「あ・・・いや・・・すべてはライブでお話します・・・」

インタビュアー 「ジョニーさんはホームレスだというのは本当でしょうか?」

ジョニー 「あ、つか・・・すべてはライブでお話します」

インタビュアー 「あの、マウンテンバイクさんは謎のバンドでCDを発売されていませんが、その理由はなんでしょうか?」

ロン 「いやぁ、すべてはライブでお話しますということで・・・」

インタビュアー 「やはり謎のバンドだけあって、簡単には謎は解けません。すべてはライブに行ってあなたの目と耳で確認してください!」


テレビの取材は終わった。


キース 「麗子さん、本当にあれでよかったんですか?」

向水 「OKよ!さあ、韓国ライブが決まったわよ!」

ジョニー 「そうなんすか?」

向水 「まず韓国から火をつけて、次が日本よ!」

アラン 「逆輸入ですか?」

向水 「いったん韓国を経由することで、普通音楽を聴かないファンを取り込む作戦なの」

ロン 「なるほど!」

向水 「だからステージでしっかり客の心をつかまなくっちゃ!アラン、頼んだわよ!」

アラン 「え?ぼ、ぼく、どうしたらいいんでしょう?」

向水 「わたしにまかせなさいっ!」


ついにデビューライブが決定した。
まさかの韓国からのデビューに4人は韓国ドラマを観ることを心に決めたのであった。

| ROCKの花道 | 08:39 | comments(0) | - |
ROCKの花道44
 STORY44

思わぬ展開についキースへの熱い想いを告白しそうになったアラン。
そこに向水が現れた。


向水 「あ〜らみなさん、お集まりね!」

キース 「あ、おはようございます!」

アラン 「キースくん、ぼ、ぼ、ぼく!!!」

向水 「アラン!シャラップ!!」

アラン 「向水さん!」

向水 「アラン。あんたの気持ちはわかってる。でもね、今はだめよ」

アラン 「どうしてですか?ぼく、もう黙っていられないんです!」

向水 「お願い。アラン。もう少し我慢して」

アラン 「我慢できません!」

ジョニー 「おいおい、なんだなんだ?」

ロン 「アランと向水ってそーゆー関係なの?」

キース 「うっそ!まじで?」

ジョニー 「なんか切羽詰まってるッて感じじゃね?」

ロン 「昼メロちっくだよな」

キース 「アランって本当に奥深いな」

ジョニー 「ふたりっきりにしてやったほうがよくね?」

ロン 「でも、アランが向水を襲ったら?」

キース 「それ、やばいだろ?これからテレビの取材なのに!」

ジョニー 「だな。ここはひとつアランに我慢してもらうとして・・・」

キース 「おい、アラン!いい加減にしろよ!子供じゃねぇんだかんな!」

ロン 「仕事と恋愛は割り切れよ!」

ジョニー 「そーだそーだ!」

アラン 「みなさん・・・す、す、すみませんでした・・・」

向水 「アラン、泣かないで」

アラン 「す、す、すみません・・・」

向水 「その想いを音楽にぶつけなさい!」

アラン 「はい」

向水 「さあ、じゃあ取材の人たちがそろそろ来るから、よろしくね!」

キース 「え?どんなふうにすればいいんですか?」

向水 「あんたは『すべてはライブでお話しします』以外しゃべっちゃだめ」

キース 「え!?」

向水 「わかった!?みんなもそれしか言わないこと!!」


「すべてはライブでお話しします」以外の言葉をしゃべれない取材を、どうかわせばいいのか・・・
4人は途方に暮れたのであった。
| ROCKの花道 | 10:14 | comments(0) | - |
ROCKの花道43
 STORY43

向水麗子から久々に仕事の指示があり、ファインティングミュージックに向かう4人。
アランは向水の言うとおり、母親の見立ての服を着た。

ジョニー 「さすがのセンスだよな、おめぇのおかん」

ロン 「真似できねぇ〜」

キース 「斬新ですらあるよな」

アラン 「そうですか?ぼくは小学生のころからこんな感じなんで、何とも・・・」

ジョニー 「それ何柄?」

アラン 「これですか?・・・たぶん、かぶとむしだと・・・」

ロン 「なんかこーゆー柄、おれのねぇちゃんの息子が幼稚園に持って行ってるバッグにもあったな」

キース 「これ、手作りか?」

アラン 「オークションらしいです」

ジョニー 「わざわざオークションで買うあたり、強いこだわりを感じるな」

アラン 「そうなんです。本当にこだわりの強い人で…。お父さんとこないだアマゾンの秘境に行ってたんです」

ジョニー 「アマゾンの秘境って?」

アラン 「マジックをしに」

ジョニー 「そういえばおまえんちの親、ボランティアでマジックやってたな」

アラン 「今、時代的にきてるんで」

キース 「時代的にきてるって・・・アマゾンの秘境に人いんの?」

アラン 「いま、お母さん昆虫に夢中なんです」

ロン 「いくら昆虫に夢中でも、わざわざアマゾンの秘境まで行かなくても・・・」

アラン 「お父さんの退職金が入ったんで」

ジョニー 「あ、おまえんちのおやじ、結構歳いってたもんな・・・」

アラン 「お母さんにこれまで苦労をかけた罪滅ぼしツアーだったそうです」

キース 「なんかしょっぱい話になってきたな・・・」

ロン 「先のこと考えちゃったよ〜」

ジョニー 「あ〜、何所帯じみてんだよ!おれらまだ高校生じゃん!もっと弾けようぜ!」

アラン 「そうですよ!僕の結婚願望なんか今話してる場合じゃないですって!」

キース 「なんだよ、おまえ結婚したいのか?」

アラン 「え?(赤面)」

キース 「おれなんか、全然結婚とかリアルじゃねぇし」

アラン 「ぼ、ぼ、ぼくだって今すぐってわけじゃ・・・」

ジョニー 「あたりめぇだろ!?デビューしていきなり結婚だけはやめろよ!」

ロン 「そうそう。おまえがこのバンドの命なんだからな」

アラン 「だ、だ、大丈夫ですよ。ぼくが結婚するには日本じゃ無理だし、相手もまだその気がないし」

キース 「相手いんの!?」

アラン 「キースくん!、ぼ、ぼ、ぼ、ぼく・・・」


キースへの恋心を抑えきれなくなったアラン。
どうなる?禁断の恋の幕開けなのか!?
| ROCKの花道 | 09:17 | comments(0) | - |